AIにホームページの原稿を書いてもらうコツ|会社案内・サービス紹介をそれっぽい文章で終わらせない

構成案はできた。でも原稿が書けない

前回の「AIでホームページの構成案を作る方法」では、サイトマップやページ構成をAIと一緒に作る方法を紹介しました。

構成案ができると、次に待っているのが原稿づくりです。
「トップページのこのブロックには何を書こう」「お店の紹介文が書けない」……ホームページ作りで一番時間がかかるのは、実はこの原稿だったりします。

そこでAIに「サービス紹介の文章を書いて」と頼んでみると、きれいに整った文章がすぐに出てきます。
ただ、読み返してみると、どこかで見たことがあるような、どのお店にも当てはまる文章になっていることが多いんですよね。

今回は、AIに原稿を書いてもらうときに「それっぽい文章」で終わらせないためのコツを紹介します。
例は、これまでの記事と同じ「地域の電気屋さん」です。

今回の記事の目的

  • AIに原稿を頼んだときにありがちな失敗を知る
  • 自分らしい原稿にするためのコツを知る
  • 公開前のチェックポイントを知る

この記事の方法も、ChatGPT・Claude・Geminiなど、どの対話型AIでも使えるように書いています。

AIに原稿を任せると、ありがちな4つの失敗

まずは、AIにざっくり頼んだときによくある失敗から見ていきましょう。

1. どのお店にも当てはまる文章になる

「お客様第一」「丁寧な対応」「安心・安全」……。
間違ってはいないけれど、どのお店のホームページに載っていてもおかしくない言葉ばかりになりがちです。
読んだ人の記憶にも残りません。

2. 事実でない数字や実績が混ざる

「創業30年の実績」「年間1,000件以上の施工実績」のように、それっぽいけれど事実ではない数字が入っていることがあります。
AIはお店の事実を知らないので、文章を整えるために数字を「作って」しまうことがあるんです。

3. 硬い・大げさな言い回しになる

「最適なソリューションをご提供いたします」「地域の皆様の豊かな暮らしに貢献」のような、普段の自分なら使わない言葉が並びがちです。
お店の人柄が伝わらず、かえって距離を感じさせてしまいます。

4. 長すぎて、スマホで読まれない

AIは丁寧に説明しようとして、文章が長くなりがちです。
ホームページはスマホで見る人が多いので、長い文章は読まれずに飛ばされてしまいます。

いい原稿の材料は、自分の中にある

この4つの失敗には共通点があります。それは、AIがお店のことを知らないまま書いているということです。

AIは、文章を整えたり、読みやすく直したりするのはとても得意です。
でも、「このお店ならではの事実」や「店主が大切にしていること」は、教えてもらわないと分かりません。

つまり、いい原稿の材料は、AIではなく自分の中にあるということです。

とはいえ、「材料を書き出して」と言われても困ってしまいますよね。
そこで、前回の記事のステップ1と同じように、材料集めもAIに手伝ってもらいます。

あなたはホームページの原稿を書くライターです。
これから私のお店のホームページの原稿を書くための取材をしてください。
お店の強みや、お客さんとのエピソードが引き出せるような質問を、1つずつしてください。
質問は全部で10個以内にしてください。

お店の概要:[名古屋市内の家族経営の電気屋さん。家電の販売と修理、エアコン工事をしている]

「最近、お客さんに感謝されたのはどんなときですか?」「大手の家電量販店ではなく、あなたのお店を選ぶ理由は何だと思いますか?」といった質問に答えていくと、自分では当たり前すぎて気づかなかった強みが見えてきます。

AIに原稿を書いてもらう5つのコツ

材料がそろったら、いよいよ原稿を書いてもらいます。ここで5つのコツを押さえておきましょう。

コツ1:事実とエピソードを渡す

取材で出てきた事実やエピソードを、そのままAIに渡します。

  • 創業した年、対応しているエリア
  • よくある相談の内容
  • 印象に残っているお客さんの話
  • 店主が仕事で大切にしていること

そして、「渡した材料以外のことは書かないでください」と一言添えるのがポイントです。
これで、事実でない数字が入るのをかなり防げます。

コツ2:誰に向けた文章かを伝える

「お客様向けに」ではなく、できるだけ具体的に伝えましょう。

  • エアコンが急に動かなくなって困っている、60代のご夫婦
  • 家電の買い替えを考えているけど、量販店は苦手な一人暮らしの方

読む人がはっきりすると、言葉選びや説明の細かさが変わってきます。

コツ3:文体の見本を渡す

自分がふだん書いているブログやチラシ、お客さんへのお便りなどの文章があれば、見本として貼り付けて「この雰囲気で書いてください」と頼みます。
見本がない場合は、「です・ます調で、やわらかく、専門用語は使わずに」のように言葉で伝えましょう。

コツ4:どこに載せる文章か、文字数を伝える

前回作ったページ構成を渡して、「トップページの『選ばれる理由』のブロックの文章を、1つあたり60字程度で」のように、載せる場所と文字数を指定します。
場所が分かると、AIも「ここは短く言い切る」「ここは丁寧に説明する」と書き分けてくれます。

コツ5:3案出してもらって、選んで直す

1案だけだと、それが良いのかどうか比べられません。3案出してもらって、一番近いものを選ぶと判断しやすくなります。
それぞれの良いところを組み合わせて、最後は自分の言葉で仕上げる。これが一番自分らしい原稿になります。

ページ別のBefore/After

ここからは、電気屋さんの例で、ざっくり頼んだ場合(Before)と、5つのコツを使った場合(After)を比べてみます。

トップページのキャッチコピー

Before(「キャッチコピーを考えて」とだけ頼んだ場合)

地域の皆様の快適な暮らしを、確かな技術でサポートします。

After(材料と読み手を渡した場合)

エアコンが止まった、その日のうちに。名古屋市◯◯区のまちの電気屋です。

「当日対応できる」「対応エリア」という事実を渡したことで、困っている人が「ここなら頼めそう」と思える一文になりました。

サービス紹介(エアコン工事)

Before

経験豊富なスタッフが、お客様のニーズに合わせた最適なエアコン工事をご提供いたします。安心・安全の施工で、快適な空間づくりをお手伝いします。

After

エアコンの取り付け・取り外し・移設工事をしています。工事はすべて店主が自分で伺い、配管の通し方や室外機の置き場所も、お部屋を見ながら一緒に決めます。古いエアコンの引き取りもご相談ください。

「誰が来るのか」「何をしてくれるのか」が具体的になり、頼んだあとの様子がイメージできる文章になりました。

お店について(店主のあいさつ)

Before

当店は創業以来、地域密着をモットーに、お客様一人ひとりに寄り添ったサービスを心がけてまいりました。

After

父の代から、このまちで電気屋をしています。「テレビの映りが悪い」「電球が替えられない」といった小さなご相談も、気軽に声をかけてもらえるのがうれしいです。

AIに取材してもらったときに出てきた「小さな相談がうれしい」という本音を入れたことで、人柄が伝わる文章になりました。

よくある質問

Before

Q. 対応エリアはどこですか?
A. 地域の皆様に幅広く対応しております。お気軽にお問い合わせください。

After

Q. 対応エリアはどこですか?
A. 名古屋市◯◯区・◯◯区を中心に伺っています。それ以外の地域も、まずはお電話でご相談ください。

よくある質問は、答えがはっきりしていることが一番大事です。あいまいな答えにならないよう、事実を必ず渡しましょう。

※Afterの文章も、ここではAIとのやり取りで作った例です。
実際に使うときは、自分のお店の事実に合わせて書き換えてください。

公開前のチェックポイント

原稿ができたら、公開する前に次の点をチェックしましょう。

  • 数字や実績は事実か:AIが作った数字が残っていないか、一つずつ確認する
  • 根拠のない言い切りをしていないか:「地域No.1」「必ず直ります」「最安値」のような表現は、根拠がないと景品表示法などの問題になることもあります
  • 自分の口で同じことを言えるか:お客さんの前で、その言葉をそのまま話せるか
  • 声に出して読んでみる:つっかえるところは、読む人にとっても読みにくいところです
  • スマホで読んでみる:長すぎるところ、改行が多すぎるところがないか

そのまま使えるプロンプト集

ここまでのプロンプトを、[ ]の中を書き換えるだけで使える形でまとめておきます。

① 取材してもらう

あなたはホームページの原稿を書くライターです。
これから私の[お店/会社]のホームページの原稿を書くための取材をしてください。
強みや、お客さんとのエピソードが引き出せるような質問を、1つずつしてください。
質問は全部で10個以内にしてください。

概要:[業種、地域、主なサービスなど]

② 材料から原稿を書いてもらう

次の材料をもとに、ホームページの[サービス紹介]の原稿を書いてください。
・読む人:[エアコンが急に動かなくなって困っている60代のご夫婦]
・文体:です・ます調で、やわらかく、専門用語は使わない
・文字数:[150字]程度
・材料に書いていないこと(数字や実績など)は書かないでください

材料:
[取材で出てきた事実やエピソードを箇条書きで]

③ 3案出してもらう

同じ条件で、雰囲気の違う案をあと2つ出してください。
それぞれの案の特徴も一言で教えてください。

④ 言い回しを直してもらう

次の文章を、意味は変えずに、もっとやわらかく、短くしてください。
「地域密着」「安心・安全」のような、どのお店でも使える言葉は具体的な言葉に置き換えてください。
置き換えに必要な情報が足りなければ、私に質問してください。

[直したい文章]

AIに原稿を頼むときの注意点

最後に、AIに原稿を頼むときの注意点です。

  • お客さんの個人情報を入力しない:お客さんの声を使うときも、名前や住所などは伏せて入力しましょう
  • 他社サイトの文章を貼って書き換えさせない:言い回しを変えても、他社の文章を元にした原稿は問題になることがあります
  • AIの文章は、ほかのサイトと似やすい:同じような頼み方をすれば、同じような文章が出てきます。自分のエピソードを必ず一つは入れるようにしましょう

まとめ

AIは、原稿づくりのとても頼もしい相棒です。ただし、材料を渡すのは自分。そこさえ押さえれば、「それっぽい文章」ではなく、自分のお店らしい原稿が作れます。

  • AIに取材してもらって、自分の中にある材料を引き出す
  • 事実・読み手・文体・載せる場所と文字数を伝えて、3案から選んで直す
  • 公開前には、事実と言い回しを自分でチェックする

構成案の作り方は「AIでホームページの構成案を作る方法」、ホームページ作成サービスの選び方は「無料でホームページを作るなら?2026年版」で紹介しています。あわせて読んでみてください。

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