ホームページができたら、次は「画像に文字を入れたい」
先日、「無料でホームページを作るなら?2026年版おすすめサービスとAI作成機能の比較」という記事を書きました。
2015年の記事を10年ぶりに書き直したものですが、当時はその続きとして、もう1本記事を書いています。
それが「初心者でも簡単!おすすめの無料バナー作成ソフト」です。
Jimdoでホームページを作りはじめた知人から、次に出てきたのがこんな相談でした。
- サイトのメイン画像に文字を入れたい
- ブログの紹介バナーを作りたい
- 背景画像を作りたい
- できればタダで!
「画像に文字を入れたい」は、今でも本当によく聞かれる相談です。
自分で撮った写真に文字が入るだけで、オリジナルのバナーになりますし、「自分で作った」という気持ちはサイトへの愛着、ひいては続けて更新することにもつながります。
そこで今回は、この記事も2026年版として書き直してみます。
今回の記事の目的
- この10年でバナー作成ツールの何が変わったかを知る
- 2026年に使える無料のバナー作成ツールを比べる
- 画像生成AIとの使い分けと、商用利用の注意点を知る
※この記事は2026年10月時点で各サービスの公式サイトに掲載されている情報をもとにしています。
料金や機能、規約は変わることがあるので、利用前に必ず公式サイトで確認してください。
この10年で変わったこと
インストール不要、ブラウザだけで完結が主流に
2015年に紹介した5つのソフトは、GIMPやペイントなど、PCにインストールして使うものが中心でした。
いまはブラウザを開くだけ、またはスマホアプリだけでバナーが作れるツールが主流です。
パソコンの性能を気にする必要もほとんどなくなりました。
「一から作る」から「テンプレートを選んで直す」へ
いまのバナー作成ツールは、「Instagramの投稿」「YouTubeのサムネイル」「ブログのアイキャッチ」のように用途を選ぶと、サイズもレイアウトも素材もそろったテンプレートが出てきます。
あとは文字と写真を差し替えるだけ。
2015年には手間のかかった「写真の背景を切り抜く」作業も、いまはワンクリックでできるツールが増えました。
画像生成AIで「素材そのもの」を作れるようになった
一番大きな変化は、画像生成AIで、写真やイラストの素材そのものを作れるようになったことです。
「イメージに合う写真が見つからない」「撮影する時間がない」という悩みは、かなり解決しやすくなりました。
ただし、使い方や規約には注意したい点もあります。これは後半で詳しく書きますね。
2015年に紹介したツールの今
Canva:一番の定番に成長
2018年に旧記事へ追記したときは、まだ新しいサービスという印象だったCanva。
いまでは、無料のバナー作成ツールといえばまず名前が挙がる定番になりました。テンプレートや素材の量はさらに増え、AI機能も加わり、前回の記事で紹介したようにWebサイトまで作れるようになっています。
pixlr editor → Pixlr E / Pixlr Express
2015年に知人が「とりあえず使ってみる」と選んだのが、ブラウザで使えるpixlr editorでした。
当時のpixlr editorはFlashで動いていたので、そのままの形では残っていません。いまのPixlrは、高機能なPixlr Eと、かんたん操作のPixlr Expressなどに分かれ、AIでの切り抜きなども使えるようになっています。
無料でも使えますが、広告が表示されるなど一部に制限があります。
GIMP:3.2で大きく進化
2015年の記事で「個人的にオススメ」と書いたのがGIMPです。
長く「2.10」の時代が続いていましたが、2025年3月にバージョン3.0、2026年3月に3.2が公開されました。元の画像を壊さずに効果をかけ直せる機能(非破壊編集)や、ベクター(図形)を扱えるレイヤーなどが加わり、無料とは思えないほど本格的になっています。
Windowsの「ペイント」:レイヤーとAIが付いた
「すでに導入済み」として紹介したWindowsのペイントも、大きく変わりました。
Windows 11のペイントには、レイヤーや背景の削除が追加され、さらに「Copilot」メニューからAIでの画像生成や、写真の中の不要なものを消す「生成消去」などが使えるようになっています。
ただしAI機能は、Windowsやペイントのバージョン、PCの種類、Microsoftアカウントの契約状況などによって使えるものが変わります。
AzPainter・PictBear・Picky-Pics
AzPainterのWindows版とPictBearは、どちらも開発が止まって久しいソフトです。いまから新しく使いはじめる理由は少ないと思います。
チラシや名刺の作成向けに紹介したPicky-Picsは、サイトが今も公開されています。
長く使うなら、今もきちんと更新が続いているツールを選ぶのがおすすめです。10年たってみて、改めてそう感じました。
2026年のおすすめ無料バナー作成ツール
ここからは、2026年にバナーを作るならどれを使うか、という視点でおすすめを紹介します。
Canva
とにかく早く、それなりにきれいなバナーを作りたいなら、まずはCanvaです。
用途を選んでテンプレートを選び、文字と写真を差し替えるだけで、デザインに自信がなくても整ったバナーになります。
有料の素材やAI機能には制限がありますが、無料の範囲でも十分バナーは作れます。
Adobe Express
PhotoshopやIllustratorでおなじみのアドビが提供しているAdobe Expressも、2015年にはなかった選択肢です。
使い方はCanvaに近く、テンプレートを選んで直していくスタイルです。
無料プランでも、
- 10万点以上のテンプレート
- Adobe Stockの素材の一部(限定コレクション)
- 4,000種類以上のAdobe Fonts
- 画像の背景の削除
などが使えます。日本語フォントがきれいなのもうれしいポイントです。
アドビの画像生成AI「Firefly」も使えますが、無料プランでは生成できる回数(生成クレジット)に毎月の上限があります。たくさん使うなら有料のプレミアムプラン(月額1,180円・税込)で、毎月250クレジットが付きます。
Pixlr
写真の加工もしっかりやりたいなら、Pixlrが便利です。
ブラウザで使えて、Photoshopに近い操作感のPixlr Eなら、レイヤーを使った細かい調整もできます。
GIMP
オフラインで、細かく作り込みたいならGIMPです。
覚えることは多いですが、無料で、機能の制限も広告もありません。パソコンにインストールして使います。
ペイント
ちょっと文字を入れるだけなら、Windowsに最初から入っているペイントでも十分です。
新しくツールを覚える必要がないのは、やはり大きいですね。
比較表
| ツール | 使い方 | 難しさ | テンプレート | AI機能 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|
| Canva | ブラウザ・アプリ | やさしい | 豊富 | あり(無料は制限あり) | 早くきれいに作りたい |
| Adobe Express | ブラウザ・アプリ | やさしい | 豊富 | あり(無料は月の上限あり) | きれいな日本語フォントを使いたい |
| Pixlr | ブラウザ・アプリ | ふつう | あり | あり(無料は制限あり) | 写真の加工もしたい |
| GIMP | インストール | むずかしい | なし | ― | 細かく作り込みたい |
| ペイント | Windowsに標準搭載 | やさしい | なし | 環境によって使える | ちょっと文字を入れたい |
画像生成AIでバナーを作るときのコツ
画像生成AIは便利ですが、得意なことと苦手なことがあります。
得意なこと
- 背景やイメージ写真など、雰囲気を伝える画像
- 「こんな感じ」というアイデア出し
- 写真素材が見つからないときの代わり
苦手になりがちなこと
- 日本語の文字を正確に入れること
- 細かいレイアウトの指定
- ロゴや、実在の商品を正確に描くこと
そこでおすすめなのが、「AIで素材を作る → Canvaなどで文字入れとサイズ調整」という使い分けです。
AIには文字を入れない背景や写真だけを作ってもらい、キャッチコピーや店名は、CanvaやAdobe Expressで文字として入れます。こうすると誤字の心配がなく、あとから文字だけ直すのもカンタンです。
たとえば、こんな指示(プロンプト)で背景を作ってみましょう。
明るい木のカウンターがある小さな電気屋さんの店内、やわらかい自然光、
人物なし、文字なし、右側に文字を入れるための余白、横長のバナー用
淡いブルーと白のグラデーションの背景、ゆるやかな曲線、清潔感、
シンプル、文字なし、Webサイトのメイン画像用
ポイントは、「文字なし」「余白」「用途(横長のバナー用など)」を入れておくことです。
あとで文字を入れやすい素材になります。
商用利用の注意点
お店や会社のサイトで使うバナーは「商用利用」にあたります。
画像生成AIで作った画像を使うときは、次の点に気をつけましょう。
- 使っているプランの規約で、商用利用の条件を確認する:同じサービスでも、無料プランと有料プランで条件が違うことがあります
- 実在のキャラクター、商標、有名人、他の人の作品に似せない:AIで作ったものでも、似ていれば権利の問題になることがあります
- 補償などの条件を確認する:アドビのように商用利用を前提に設計しているサービスもありますが、補償の対象はプランなどの条件付きです
- 規約は変わるもの、と考えておく:画像生成AIの規約はこの数年で何度も変わっています。使う時点で一度確認しておくと安心です
気になる場合は、写真素材サイトの素材や、自分で撮った写真を使うのも立派な選択肢です。
どのツールを選ぶか
2015年の記事でも書きましたが、実際に触ってみると「自分にはこの機能が大事」「この機能はいらない」ということが分かってきます。まずは目的から選んでみましょう。
- とにかく早く、きれいに作りたい → Canva、Adobe Express
- 写真の加工もしたい → Pixlr
- オフラインで細かく作り込みたい → GIMP
- ちょっと文字を入れるだけ → ペイント
- 素材から作りたい → 画像生成AI + Canva / Adobe Express
どれも無料で始められるので、2〜3個触ってみて、使いやすいと感じたものを選ぶのがおすすめです。
まとめ
10年前と比べて、無料のバナー作成ツールは「ブラウザで、テンプレートを選んで直す」のが当たり前になり、さらに画像生成AIで素材そのものを作れるようになりました。
- 2015年に紹介したCanva・Pixlr・GIMP・ペイントは今も現役で、それぞれ大きく進化している
- 新しい選択肢として、Adobe Expressも加わった
- 画像生成AIは「素材づくり」に使い、文字入れはバナー作成ツールで
- 商用利用するときは、使うプランの規約を確認する
旧記事のまとめにも書きましたが、「お問い合わせ」や「お申込み」のバナーを変えただけでクリック率が上がった、という例はたくさんあります。
ぜひ気軽に、自分のサイトのバナー作りに挑戦してみてくださいね。
